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国土交通省規格(国土交通省大臣官房官庁営繕部監修「公共建築仕様書(建築工事編)」9章2節より抜粋)
平成31年版公共建築工事標準仕様書
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(11) 成形伸縮目地材
(ア) 形状及び寸法
目地幅は25mm、本体は目地幅の80%以上、保護コンクリートの上面から下面にまで達するよう高さの調節が可能なもので、キャップ側面に付着層又はアンカー部を備えた製品とする。(イ) 成形伸縮目地材の品質は、表9.2.1による。
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(12) 成形緩衝材は、アスファルトルーフィング類の製造所の指定する製品とする。
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(13) 保護コンクリート
(ア) コンクリートの調合は、6章14節[無筋コンクリート]による。
(イ) 保護コンクリート内に敷設する溶接金網はJIS G3551(溶接金網及び鉄筋格子)に基づき、鉄線の径6mm、網目寸法100mmの製品とする。
表9.2.1 成形伸縮目地材の品質
項目 品質 試験方法 付着層タイプ アンカータイプ 圧縮性能 最大荷重160N/cm(注)1 最大荷重240N/cm(注)1 JIS K7220(硬質発泡プラスチック-圧縮特性の求め方)に準じて、20±2℃及び60±2℃において、圧縮速度1.0mm/minで、0~30%の圧縮を行う。(注)2 キャップ表面に割れがないこと。 伸び性能 キャップ付着層部とモルタル面が離脱しないこと。 キャップアンカー部とモルタル部が離脱しないこと。 JIS K7220に準じて、-20±2℃及び20±2℃において、引張り速度1.0mm/minで、0~30%の引張りを行う。(注)2 加熱収縮性能 加熱収縮率0.5%以内 JIS A5756(建築用ガスケット)による加熱収縮率試験に準じて、70±2℃において、168時間加熱したのち、標準状態で4時間放置する。(注)3 キャップ部に反り、ひずみ等著しい変形がないこと。 耐候性能 キャップ部にひび割れが生じないこと。 JIS A6008(合成高分子系ルーフィングシート)による促進暴露試験に準ずる。(注)4 (注)
1.試験体(高さ80mm、長さ50mm)単位長さあたりの最大荷重
2.試験体は、実際の使用条件に近い形状のものとする。
3.試験体は、キャップ部のみとする。
4.試験体は、原則として、キャップ部から作成する。
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成形伸縮目地材工業会規格
主な規格内容
形状による区分
区分 種類 形状例 1類
(付着タイプ)※弊社TE型
保護コンクリートに対する「付着層を備えた
キャップ」又は「付着層とアンカー効果を備
えたキャップ」と「本体」を組み合わせ、
所定の品質を有する目地材。2類
(アンカータイプ)※当社TJ,TZ,TX型
保護コンクリートに対する「アンカー効果を
備えたキャップ」と「本体」を組み合わせ、
所定の品質を有する目地材。用途による区分 (形状例)
目地材の用途区分は、高さ可変範囲とベースの有無によって区分した。なお高さ可変型の 製品は、目地材両側の保護コンクリート相互の縁切れが完全になるものとする。
高さ可変型 高さ固定型 本体とベースが一体となったもの 本体とベースが別体となったもの 用途による区分
区 分 高さ可変範囲 mm ベース幅 mm 高さ可変型 20以上 本体幅+40以上 高さ固定型 20未満 – 成形伸縮目地材の品質
試験項目 温度
条件分類による規格値 1類 2類 圧縮荷重試験 0~30%圧縮での最大荷重
N/cm20℃ 160以下 240以下 0~30%圧縮での目視検査 キャップ表面に「割れ」が
生じないこと0~30%圧縮での最大荷重
N/cm60℃ 160以下 240以下 0~30%圧縮での目視検査 キャップ表面に「割れ」が
生じないこと伸び性能試験 30%引き伸ばし状態に
おける目視検査20℃ 伸び率30%で離脱を生じないこと 30%引き伸ばし状態に
おける目視検査-20℃ 伸び率30%で離脱を生じないこと 耐摩耗試験 mg 20℃ 1.000mg以下 加熱収縮率試験 加熱収縮率 % 20℃ 縮み0.5%以内 「反り」「歪」の目視検査 いずれの試験片にも著しい
変形がないこと衝撃抵抗性試験 – 20℃ いずれの試験片にも破断や
ひび割れがないこと耐候性試験 – 20℃ いずれの試験片にもひび割れ
がないこと -
社団法人 公共建築協会規格
主な規格内容
評価基準
項 目 品質・性能 区分 形状による区分 付着層タイプ
保護コンクリートに対する付着層を備えた
キャップと本体を組み合わせ、所定の品質を有する目地材。アンカータイプ
保護コンクリートに対するアンカー効果を備えた
キャップと本体を組み合わせ、所定の品質を有する目地材。寸法 用途による区分 高さ可変型 高さ可変範囲が20mm以上のもの 高さ固定型 高さ可変範囲が20mm未満のもの 目地キャップ幅 25mm 目地キャップ高さ 25mm以上 目地本体幅 目地キャップ幅の80%以上 目地キャップの
最低かぶり長さ
(可変型のみ)15mm以上 目地ベースの
最低かぶり長さ
(可変型のみ)10mm以上 目地ベース幅
(可変型のみ)目地本体幅+40mm以上 品質 機能 保護コンクリートの上面から下面にまで達するよう高さの調節が可能なこと。 外観 目地材製品について
・避けた箇所、切断箇所、折れ曲がり及び破損個所がないこと。
・異常に粘着する部分がないこと。
・固定時に仕上げ支障があるような異常な湾曲、起伏がないこと。寸法許容差 キャップ幅 -2.0% 本体幅 -10.0% 長さ幅 -0.5% ベース -5.0% 目地本体 保護コンクリート層のムーブメントに対して
所定の柔軟性等緩衝材としての性能を有しているもの。性能 目地キャップ 所定の寸法安定性、耐荷重性、耐摩耗性、耐衝撃性及び
保護コンクリートとの接着性を有し、付着層タイプに
おいては水密性のある付着層を組み合わせたもの。ベース 防水層を傷つけない材料とし、
目地本体が容易に固定できる項 目 品質・性能 温度条件 付着層タイプ アンカータイプ 性能 圧縮性能 0~30%圧縮での
最大荷重(N/cm)※120±2℃
60±2℃160 240 0~30%圧縮での
目視検査キャップ表面に割れが生じないこと 伸び性能 0~30%引張り
での目視検査-20±2℃
20±2℃キャップ付着層部と
モルタル面が離脱しないことキャップアンカー部分と
モルタル面が離脱しないこと耐摩耗性能(mg) 20±2℃ 1,000以下 加熱収縮
性能加熱収縮率(%) 70±2℃ 0.5%以内 目視検査 キャップ部に反り、ひずみ等著しい変形がないこと 耐衝撃性能 20±2℃ 耐衝撃性4
(高さ1.5mの衝撃で、試験体3体とも穴があかないこと)耐候性能 63±3℃ キャップ部にひび割れが生じないこと 試験 試験方法 1. 圧縮性能試験は、JIS K 7220(2006)「硬質発泡プラスチック―圧縮特性の求め方」に準じて、20±2℃及び60±2℃において、圧縮速度1.0mm/minで、0~30%の圧縮を行う。※2
2. 伸び性能試験は、JIS K 7220に準じて、-20±2℃及び20±2℃において、引張速度1.0mm/minで、0~30%の引張りを行う。※2
3. 耐摩耗性能試験は、JIS K 7204(1999)「プラスチック―摩耗輪による摩耗試験方法」に準じて行う。
4. 加熱収縮性能試験は、JIS A 5756(2013)「建築用ガスケット」による加熱収縮率試験に準じて、70±2℃において168時間加熱したのち、標準状態で4時間放置する。※3
5. 耐衝撃性能試験は、JASS 8(2014)「防水工事」付5.T-501メンブレン防水層の性能評価試験方法による3.2耐衝撃試験に準じて行う。
6. 耐候性能試験は、JIS A 6008(2006)「合成高分子系ルーフィングシート」による促進暴露試験に準ずる。※4
7. 上記以外については、成形伸縮目地材工業会「成形伸縮目地材規格」7.試験による。
注 ※1 試験体(高さ80mm、長さ50mm)単位長さあたりの最大荷重
※2 試験体は、実際の使用条件に近い形状のものとする。
※3 試験体は、キャップ部のみとする。
※4 試験体は、原則として、キャップ部から作成する。
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社団法人公共建築協会評価書